磯笛(アメリカではShamroch):ガクアジサイの八重咲き、アメリカでは販売されている。平澤哲発見・日本名は平澤哲(2009年)、英名はCorinne Mallet命名
城ヶ崎と伊豆の華との中間の花型、より深い色、後半に形が崩れにくい。
日本あじさい協会会報第22号(2009年9月)、アジサイ百科(川島榮生著、2010年6月)に掲載
Corinne Malletさんはフランスのアジサイ研究家、広大な庭園に見本園を開設している。
Corinne Malletさんとの出会い
ある夜、近くの農家でお母さんが民宿を経営している友人より電話があり、「外人が泊まっているが、言葉がわからないので助けてくれ」とのことで、さっそく妻と二人ででかけてみました(私は英語がまったくわかりませんが、妻は少し話せるようです)。フランスから来た女性で、日本にアジサイを調べにきたが、どこに行ったら見れるか教えて欲しいとの話でした。伊豆に来たからには、ガクアジサイを見たいのだなと思い、また、自生地だけを教えても変った花は見つけられないことがわかっていましたので、次の日に私が案内することに決めました。
全長6kmの予定で朝出発し、自生地の様子や変った花を見てもらいました。何度も野生のガクアジサイですか、と質問された姿を印象深く思い出します。この日は彼女の体調が思わしくなく、途中で帰宅し、我が家に植えたガクアジサイを見ていただきました。
次の年にも彼女がご主人と共に来日した時には、反対側より海岸に入り、少し詳しく見ていただきました。この時は、まだ城ヶ崎やヤマトアジサイが枯れる前で、それらが野生で育っていた姿をみることの出来た数少ない一人です。
この時に持ち帰った枝は、城ヶ崎・伊豆の華・シャムロック・ヤマトアジサイ・飯田宅の生垣から白花(ヤマアジサイ?)など。 |
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磯万度(いそまんど):ガクアジサイのテマリ咲き、平澤哲発見、2009年に命名
ヤマトアジサイより女性的な花型のテマリ咲き。段咲きになりやす縦長に咲くことがある。大きく咲く花は4〜5個の花房が合わさった形となりやすい。城ヶ崎海岸のアジサイとしては早咲き。
ヤマトアジサイ発見の翌年、400m南西側で3株のテマリ咲きを見つけた。それらの真ん中の株で、最も個性のある花です。
また、近くの岩からいくつかの実生が生え、その中からテマリ咲きも見つかっています。
日本あじさい協会会報第22号(2009年9月)、アジサイ百科(川島榮生著、2010年6月)に掲載 |
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磯の滝(いそのたき):ガクアジサイの絞り咲き、平澤哲発見、2009年に命名
ガク片中央に一本の白い筋が入る絞り咲き。はっきりとわかる白線であり、安定してほとんどのガクが絞りとなる。 |
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磯しぶき(いそしぶき):ガクアジサイの絞り咲き、平澤哲発見、2009年に命名 ガク片に白い線と斑紋が入る絞り咲き。今まで見た絞り咲きの中でもっとも大型、ガクの変形が少ない。 |
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城ヶ崎海岸は富戸(ふと)〜八幡野(やわたの)〜赤沢(あかざわ)の3集落にわたり続いています。
八幡野以外でもいくつかの変わったアジサイを見ています。
☆ピンク色のテマリ
☆不安定な半八重咲き多花
☆絞り多花
☆白花など |